小さな会社の労務講座(採用から退職まで・実務寄り)

ゴール:小さな会社の労務を、条文と厚生労働省の資料を引いて自分で判断し、社労士に何を頼むかを言える。細部まで全部知ることは目指さない
捨てること:給与計算の細かい計算・年末調整・年金や保険の給付の細部・大企業向けの制度(裁量労働制・高度プロフェッショナル・労使委員会)・派遣法・労働組合と団体交渉
卒業課題:自社の労務点検表(法定三帳簿・就業規則・36協定・労働条件通知書・社会保険)を1枚作り、直す所を3つ挙げて、直す手順と期限まで書く
進み具合

上から順に読みます。★はよく使う度(★★★=毎日使う)。▶が次に読む単元です。

はじめに
区分1 労務の地図目標:どの決まりがどの決まりより強いかを言える
この区分の攻め方
どこで使う
すべての判断の出発点。迷ったらここに戻る
難しさ
やさしい
特徴
法律・就業規則・契約の強さの順番がすべての土台/「労働者かどうか」で使う法律が変わる/条文の探し方が分かると独学できる
攻め方
強さの順番を図で覚える/e-Govで条文を1本引いてみる/自社の人を雇用と業務委託に分けてみる
目標
法律・就業規則・契約の関係と、労働者の範囲を説明できる
区分2 採用から入社目標:採用から入社手続きまで、抜けなく自分で回せる
この区分の攻め方
どこで使う
求人を出す・面接する・内定を出す・入社の日
難しさ
ふつう。期限と書類が多い
特徴
2024年4月に明示のルールが増えた/面接で聞いてはいけないことがある/社会保険の手続きは期限が短い
攻め方
労働条件通知書をひな形から1枚作る/入社手続きを期限つきの表にする/求人票と通知書の中身がそろっているか見比べる
目標
求人票・通知書・入社手続きを自分で作って出せる
区分3 毎日の働き方目標:時間・残業・有給・賃金の決まりで、違反を出さない
この区分の攻め方
どこで使う
シフトを組む・残業させる・有給を取らせる・給料を払う
難しさ
ふつう〜やや難しい。数字が多い
特徴
違反が一番起きやすく、労基署が一番見る所/数字(8時間・40時間・25%)は覚える価値がある/訪問の仕事には移動・待機時間の論点がある
攻め方
数字は表にして1枚で覚える/自社のシフト1週間分で当てはめてみる/迷う場面は厚労省の通知を引く
目標
労働時間・休憩・休日・残業・有給・賃金の基本ルールを、自社の場面に当てて判断できる
区分4 会社のルール目標:就業規則を読んで、直す所と直し方が分かる
この区分の攻め方
どこで使う
就業規則を作る・変える、職場の困りごと
難しさ
ふつう
特徴
10人以上で作成・届出の義務/変える時は手順と「不利益変更」に注意/ハラスメント防止は会社の義務
攻め方
厚労省のモデル就業規則と自社の規則を並べて読む/変える時の手順を4段で覚える/相談窓口を実際に決めておく
目標
就業規則の作成・変更・周知の手順と、会社が取るべき防止措置を説明できる
区分5 法定三帳簿と書類の管理(実務)目標:三帳簿を毎月最新に保つ回し方を、自社で作れる
この区分の攻め方
どこで使う
毎月の締め・入退社の日・労基署の調査
難しさ
やさしい。中身より回し方が大事
特徴
労働者名簿・賃金台帳・出勤簿は全事業所の義務/書く項目と保存期間が決まっている/紙でもシステムでもよいが、すぐ出せることが条件
攻め方
自社の三帳簿が今どこにあるかを表にする/記載事項のチェック表で1人分を点検する/毎月の更新を日課・月課に入れる
目標
三帳簿と主な労務書類の中身・保存期間・管理の回し方を、自社の形で決められる
区分6 退職とトラブル目標:辞める・辞めさせる場面で、会社が負けない手順を踏める
この区分の攻め方
どこで使う
退職の申し出・解雇を考える時・労基署から連絡が来た時
難しさ
やや難しい。ここは専門家に頼る線引きが大事
特徴
解雇は法律より判例のハードルが高い/退職の手続きにも期限がある/労基署の調査は書類で決まる
攻め方
解雇の前に取るべき手順を順番で覚える/退職手続きを期限つきの表にする/社労士・弁護士に頼む線を決めておく
目標
退職・解雇の手順と、労基署の調査への備えを説明できる

進み具合はこの端末のブラウザにだけ保存されます。更新:2026-11-04