小さな会社の労務講座(採用から退職まで・実務寄り)

はじめに

学び方

読み方の約束をしておく回です。この講座は「読んで終わり」にしません。単元を読むたびに自社の状態を書き込んで、最後に点検表を1枚完成させます。
目次
  1. 目的は、点検表を1枚作ることです
  2. 読み方の流れ
  3. いきなり覚えない
  4. 解けなかったら、本文に戻る
  5. 外す勇気も、勉強のうちです

目的は、点検表を1枚作ることです

労務の知識は、読んだだけだと数日で薄れます。 この講座の卒業課題は、自社の労務点検表を作ることでした。だから最初に、点検表の空の枠を作っておきます。

○ 縦に並べる5行:法定三帳簿/就業規則/36協定/労働条件通知書/社会保険
○ 横に並べる欄:自社にあるか/直す所/直す手順/期限
○ 表の下に「社労士に聞くことメモ」の欄を作っておく(5行に当てはまらない話は、この欄に書きます)

単元を1つ読んだら、点検表の該当する所を埋める。 各単元の終わりに「点検表に書くこと」の枠があり、埋める行と書く内容が1〜3行で書いてあります。 「ある・ない」「あるけど古い」の確認だけで構いません。直す所・直す手順・期限は、全部の単元を読み終えてから、まとめて決めます。

枠の作り方が分からなければ、AIに頼めば数分で作れます。 頼み方の例です。

小さな会社の労務点検表の枠を、表で作ってください。縦は「法定三帳簿・就業規則・36協定・労働条件通知書・社会保険」、横は「自社にあるか・直す所・直す手順・期限」です。表の下に「社労士に聞くことメモ」の欄も付けてください。

AIに点検の中身を相談する時は、労働者の名前や実際の賃金額は渡さないでください。 「Aさん」「正社員1名」のように置き換えれば、判断に必要な話は十分できます。

読み方の流れ

1つの単元は、次の順で進めます。

  1. 単元を読む(10〜20分)
  2. 単元の終わりの「点検表に書くこと」に沿って、自社の状態を点検表に書く
  3. 確認問題を解く
  4. 間違えたら、問題に書いてある「戻る先」の章に戻る

はじめの2本(全体像と、この回)と15の単元で、全部で17本です。 1日1本で進めれば17日、土日を休んでも3週間半ほどで終わります。 進み具合は、この端末のブラウザに保存されます。別の端末で開くと引き継がれないので、続きは同じ端末で読んでください。

読んでいて分からない所が出たら、そこで止まらずに先へ進みます。 その代わり、「社労士に聞くことメモ」の欄に1行だけ書いておきます。例えば「登録ヘルパーの待機時間は労働時間に入るか」のように、問いの形で書きます。

いきなり覚えない

労務は数字が出てくるので、全部暗記しようとすると苦しくなります。 この講座では、覚える所を次の3つの印で分けています。

条文の番号は、暗記しなくて構いません。 「この論点はどの法律のどの条文に書いてあるか」を、検索して引けるようになれば足ります。引き方は、次のNo.01で練習します。

数字は、表にして1枚で見られるようにします。 たとえば区分3では、時間や割増の数字を1枚の表にまとめます。それを見ながら、自社のシフトに当てはめます。

文章の中で波線が引かれている言葉は、書類や条文でそのまま出てくる言い回しです。 そのまま出てくるので、見かけたら意味を思い出せるようにしておくと便利です。

解けなかったら、本文に戻る

確認問題は、1単元に2〜4問です。 どの選択肢にも、正しいか誤りかの理由と、「本文のどこに書いてあるか」の戻る先が付いています。

間違えた時は、答えを覚え直さずに、戻る先の章を読み直します。 同じ問題を2回間違えたら、その章の内容を点検表の備考に書いて、自社の場面に置き換えて考えてみてください。

外す勇気も、勉強のうちです

読んでいて、「細かすぎる」と感じる所があると思います。 そう感じたら、深追いしないの印を信じて、先に進んで構いません。

逆に、「ここは自分で決めていいのか不安だ」と感じた所は、止まってメモを残す場所です。 労務は、全部を自分で判断することが正解ではありません。判断できる範囲を広げながら、頼む所を決めていく勉強だと思ってください。

読む→自社に当てる(点検表を埋める)→確認問題、の繰り返し。暗記は数字の表だけで、条文は引ければ足りる。分からない所は「社労士に聞くことメモ」に書いて先へ進む。

出典:この単元は学び方の説明で、法令の内容は含まない。